第一回「CDによる聖書講義集会」再演のご案内

   
   「CDによる聖書講義集会」は2011年まで続けられた今井館伝道聖書集会に代わって、今井館資料館が
   収蔵している過去の貴重な聖書講義の録音資料の中から改めてCDに収録し直し、講座を希望される
   皆様にお届けするものです。
   音源は今井館伝道聖書集会での講義記録(録音テープ)を中心に、その他各地の集会などで行われた
   聖書講義が収録されています。
 
   第一回の講義は2013年2月から開始し、2014年6月ご好評のうちに終了いたしましたが、今回ご希望の
   方には講義で使用したものと同じ内容のCDをお分けできるようにいたしました。

 

   受講は一講義でも、また複数の講義でも選択していただくことができます。
       ・頒布価格(CD1枚当り) 一般:800円  今井館教友会会員:500円 

                               主催:今井館伝道聖書集会            
                                    お申込み・お問い合わせは、今井館教友会まで
                                    TEL03-3723-5479
                                    Eメール:304kyoyu@imaikankyoyukai.or.jp

 

 第一回「CDによる聖書講義集会」の内容

   下の再生ボタン(再生)で講義の一部を試聴できます。 (中止は停止)

  1. 石原兵永
   「福音のはじめ」

    1973年録音
 
 石原兵永(1895~1984)は内村鑑三の集会に出席、内村
 の晩年には助手として、その後は独立伝道者として戦前か
 ら戦後の混乱期を生きる。集会を主宰するとともに『聖書
 の言』誌を発行する。録音は今井館伝道聖書集会での講義
 を収録。

 

  2. 岩隈直
   「アバ、父」

    1976年録音

 岩隈直(1909~1997)は肺結核療養中に無教会の信仰に
 出会う。以降無教会独立伝道者として療養所内の聖書集
 会、病床訪問伝道、公開聖書集会を主宰。並行して『新約
 聖書ギリシャ語辞典』や伝道雑誌『無教会主義』などを発
 行。

 

  3. 岩島公
   「禅・浄土・キリスト」

    1984年録音

 岩島公(1906~2002)は内村鑑三の集会、その後金澤常
 雄、塚本虎二、矢内原忠雄に信仰を学ぶ。国語教師として
 教鞭を執る傍ら、自宅での聖書研究会と『永遠の日本』誌
 を発行。12回にわたる「内村鑑三先生記念キリスト教講演
 会」を主催。録音は今井館伝道聖書集会での講義を収録。

 

  4. 川喜田愛郎
   「ピレモン書所感」

    1978年録音

 川喜田愛郎(1909~1996)は晩年の内村鑑三の集会に
 出席、専門はウイルス学の研究者で、後年千葉大学学長
 の職にあった。
 録音は今井館伝道聖書集会での講義が記録されている。

 

  5. 川西田鶴子
   「ルカ伝第52講」

    1980年録音

 川西田鶴子(1898~1999)は矢内原忠雄の友人、川西
 実三氏夫人。矢内原忠雄に信仰を学び、その後矢内原の
 伝道を側面から支える。
 録音は主宰した聖書集会泉会での講義を収録。

 

  6. 黒崎幸吉
   「私は何故クリスチャンになったか」

    録音年不明

 黒崎幸吉(1886~1970)は内村鑑三の集会に出席し、
 信仰を学ぶ。妻の死を契機に退職、伝道者の道に転進し
 聖書雑誌『永遠の生命』を発行する。数多くの著作の中
 でも新約聖書全巻にわたる『註解新約聖書』は多くの人
 に愛読される。

 

  7. 関根正雄
   「創造と堕罪」

    1974年録音

 関根正雄(1912~2000)は晩年の内村鑑三の集会に出席、
 その後塚本虎二のもとで信仰を学ぶ。
 1949年に独立し「千代田無教会集会」を主宰し、聖書雑誌
 『預言と福音』を発行。旧約聖書学者として日本の旧約学
 の発展に大きく寄与する。

 

  8. 高橋三郎
   「マルコ福音書の根本問題」

    1977年録音

 

 高橋三郎(1920~2010)は矢内原忠雄の集会に出席、
 昭和女子大学で教鞭をとる。職を辞した後、ドイツ留学を
 経て独立伝道者となる。聖書雑誌『十字架の言』を発行。
 録音は今井館伝道聖書集会の講義である。

 

  9. 塚本虎二
   「先生に学んだこと」

    1960年録音

 

 

 塚本虎二(1885~1973)は内村鑑三に信仰を学び一度は
 役人の職に就くが、辞職後伝道に献身。内村鑑三の集会で
 前講を受け持った後独立し、丸の内聖書研究会を主宰、聖
 書雑誌『聖書知識』を発行。録音は大阪での「内村鑑三先
 生没後三〇年記念講演会」での講演を記録したもの。

 

  10. 堤道雄
   「受難の予告」

    1974年録音

 

 

 堤道雄(1918~2005)は学生時代に内村鑑三をはじめと
 する無教会主義の著作に出会い教会を脱会する。その後
 職業を続ける傍ら、聖書雑誌『真理』を発行、勤務地が
 変わる中で聖書研究会を主宰する。独立伝道者として日本
 各地、海外でも伝道活動を行う。

 

  11. 富田和久
   「先なるもの・後なるもの」

    1988年録音

 

 富田和久(1920~1991)は学生時代に矢内原忠雄、三谷
 隆正に信仰を学ぶ。大学卒業後は京都大学で学生の指導と
 研究にあたる。大学内の聖書研究会、家庭集会(北白川
 集会)を主宰。録音は大学の新入生歓迎会での講演を収録。

 

  12. 中澤洽樹
   「第二イザヤ書をどう読むか」

    1992年録音

 

 

 中澤洽樹(1915~1997)は学生時代に矢内原忠雄、塚本
 虎二に信仰を学ぶ。アメリカで旧約聖書学を学んだ後、
 立教大学で後進の指導にあたる。「イザヤ書」の研究と
 ともに、研究誌『内村鑑三研究』編集委員として研究者の
 発掘に尽力する。

 

  13. 中山博一
   「救いの秩序」

    1978年録音

 

 中山博一(1900~1998)は内村鑑三、藤井武に信仰を学
 ぶ。大学で教鞭を執る傍ら、学生時代から始めた伝道雑誌
 『ちとせのいは』を発行。文書伝道とともに「中山聖書研
 究会」での聖書講義を続ける。

 

  14. 西村秀夫
   「イエスの指針Ⅲ 足を洗うということ」

    1988年録音

 

 

 西村秀夫(1918~2005)は三谷隆正、塚本虎二、矢内原
 忠雄に信仰を学ぶ。中国から帰国後、山形基督教独立学園
 高等学校に赴任、大学での教職を経て障害者の福祉活動に
 あたる。生涯を社会的弱者のために捧げる道を歩む。
 録音は今井館日曜集会での講義を収録。   

 

  15. 野村実
   「聖書と病気」

    1976年録音

 

 

 野村実(1901~1996)は内村鑑三、藤井武に信仰を学ぶ。
 結核療養中に読んだシュバイツァーに影響を受ける。
 「学びつつ療養する」がモットーの野村が開設した結核療
 養所は、後に作業療法・転換療法として認められる。
 録音は「聖書と病気」の4回目「死にいたる病」を収録。

 

  16. 藤田若雄
   「イザヤ書に学ぶ」

    1974年録音

 

 

 藤田若雄(1912~1977)は学生時代に矢内原忠雄の集会
 に参加。卒業後は大学での教鞭の傍ら、『東京通信』誌を
 発行。後に発表した「内村鑑三を継承した人々」は大きな
 反響を呼ぶ。録音は今井館での「イザヤ書講義」の第1回
 目を収録。

 

  17. 藤林益三
   「塚本先生と浅見仙作」

    1998年録音

 

 藤林益三(1907~2007)は塚本虎二に信仰を学ぶ。弁護
 士として戦時下に浅見仙作の治安維持法裁判を支援する。
 その後、最高裁判所長官に就任し「津地鎮祭訴訟」にあた
 る。録音は塚本虎二先生25周年記念会での公演を収録。

 

  18. 前田護郎
   「不正な裁判人の譬(ルカ18:1~8)」

    1975年録音

 

 

 前田護郎(1915~1980)は学生時代に塚本虎二のもとで
 信仰を学ぶ。留学から帰国後は、大学での学究活動の傍ら
 「世田谷聖書会」を主宰し、併せて聖書雑誌『聖書愛読』
 を発行する。
 新約聖書学者として後進の育成に尽力する。

 

  19. 松田智雄
   「パウロ伝の一こま」

    1979年録音

 

 

 松田智雄(1911~1995)は西洋経済史研究者として、
 ヨーロッパにおけるプロテスタンティズム(特にヨーマン
 リー)の研究とともに、戦後日本社会の民主的改革に関心
 を抱く。各地の集会、講座などの講義を行う傍ら、蓼科で
 のキリスト教信仰に立つ農村共同体の形成にあたる。

 

  20. 松本馨
   「招き」

    1975年録音

 

 

 松本馨(1918~2005)は17歳でハンセン病を発病し全生
 園に入園する。27歳で失明と四肢の神経麻痺に苦しむが、
 園内の教会に通う中で関根正雄と出会う。その後は口述筆
 記による『小さき声』誌の発行とともに、国の隔離政策の
 廃止運動をリードする。

 

  21. 矢内原忠雄
   「ロマ書講義1」

    1960年録音
    (音源の状態により、聴き取りにくい
     個所があります)

 

 矢内原忠雄(1893~1961)は学生時代に新渡戸稲造から
 人間を、内村鑑三から信仰を学ぶ。二人の師から受けた
 影響は、その後の学問と信仰の継承者として戦前から戦後
 の激動の時代を戦い抜くことになる。録音は御殿場での
 夏期聖書講習会における「ロマ書講義」を収録。 

 

  22. 盧平久
   「塚本先生と私」

    1978年録音

 

 

 盧平久(1912~2003)は金教臣の薦めで来日、塚本虎二
 の集会に出席し信仰を学ぶ。日本の敗戦直後から、聖書
 雑誌『聖書研究』を発行し、韓国無教会の中心的指導者と
 して活動、韓国と日本の架け橋として全国各地での講演を
 行う。録音は今井館聖書講堂での公演を収録。